
二宮神社の本殿として寄贈される小型社殿。覆い屋の中に置かれる
火災で本殿などを焼失した、新潟県佐渡市二宮(にくう)の二宮神社の本殿跡地に、「伝統文化と環境福祉の専門学校」(佐渡市千種)の卒業生が過去に制作した小型社殿が、新たな本殿として置かれることになった。神社再建を模索している地元と、小型社殿の活用を希望していた学校の思いがかみ合い実現する。小型社殿を覆う「覆い屋」の建築も現役学生らが手がけていて、規模は小さいながらも神社再建が進んでいる。
佐渡に配流された順徳上皇ともゆかりがある二宮神社は、2021年11月に本殿などを焼失した。23年8月には佐渡市指定文化財の能舞台も火災に見舞われた。
今後の対応について地元で話し合いを進める中で、元通りの再建は経...
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