体験を語るギャンブル依存症の男性会社員
体験を語るギャンブル依存症の男性会社員

 米大リーグ大谷翔平選手の元通訳、水原一平被告が明かしたとされるギャンブル依存症は、ギャンブルへの衝動を抑えられない精神疾患だ。借金を重ね、家庭や人間関係が破綻するケースが多いが、治療に結びついている人は少ない。ギャンブル依存症という新潟県下越地方の30代の男性会社員は「やめたいのにやめられない。何度も借金を繰り返した」と体験を語る。(報道部・徐裕子)

 家で首をつれる場所はないか、探したこともある。

 競馬やパチンコ、競艇で作った借金は累計約1000万円。「やっていることはクズだと自覚しているのに、やめられない。死んだほうがいいと思った」

 元来、ギャンブルは嫌いだった。父親がパチンコ好きで、それ...

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