セイコーゴールデングランプリ女子1500メートル決勝で、力走する田中希実=5月、東京・国立競技場
セイコーゴールデングランプリ女子1500メートル決勝で、力走する田中希実=5月、東京・国立競技場

 パリ五輪代表選考会を兼ねた「第108回日本陸上選手権」が6月27〜30日、新潟市中央区のデンカビッグスワンで開かれる。新潟県での開催は2020年以来、3回目。参加標準記録を突破し優勝すると、その時点で五輪代表に決まるほか、3位以内に入れば五輪に近づく選手もいる。既に代表入りを決めた女子やり投げの北口榛花(JAL)や、5000メートルの田中希実(ニューバランス)ら、日本を代表するアスリートも出場する。パリに向けた熱戦が新潟で繰り広げられる。(2回続きの2)

◆田中希実は800・1500・5000に出場、思い出の地・新潟で「自信と強さ見せたい」

 日本女子中長距離のエースが、新潟で進化した走りを見せる。5000メートルでパリ五輪代表に内定している田中希実は、800メートルと1500メートルにもエントリー。田中は新潟日報社の取材に「優勝という形で自信と強さを見せたい」と意気込んだ。

 今大会は、東京五輪で8位入賞した1500メートル(28日決勝)での五輪切符獲得が注目される。参加標準記録の4分2秒50をクリアして優勝すれば、代表が内定する。

 2020年秋、新潟開催の日本選手権で1500メートルを初制覇した。その夏、日本記録を...

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