
かつての集落境付近を草刈りする笹川集落の住民=6月30日、佐渡市西三川
世界文化遺産登録を目指す「佐渡島(さど)の金山」の構成資産の一つ、西三川砂金山の中心地、新潟県佐渡市笹川集落で6月30日、毎年恒例の草刈りが行われた。登録を後押ししようと雨天の中、住民約20人が道路や遺跡周辺に生い茂った草を刈り取った。
草刈りは元々集落の道路だけで行われていた。2011年に県内で初めて国の重要文化的景観に選定されて以来、住民でつくる「笹川の景観を守る会」が遺跡周辺も手入れするようになった。
住民は、砂金山の繁栄と安全を祈願して建てられた大山祇(おおやまずみ)神社、かつての集落境の遺跡、集落に通じる道路などを移動し、刈り払い機でせっせと草を刈り取っていた。
男性(73)は「世...
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