「佐渡島の金山」のシンボル「道遊の割戸」
「佐渡島の金山」のシンボル「道遊の割戸」

 新潟県の「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」が世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。に登録されたら、佐渡島内の年間宿泊者数は、現在の延べ約32万人から約1・2倍の延べ約38万人に増える―。こんな佐渡市の試算が7月2日、新潟県議会の場で明らかにされた。

 2日の県議会産業経済委員会で、県側が明らかにした。県によると、推計は過去に世界遺産に登録された国内の事例を基に、佐渡市が試算した。

 県は、ピークが予想される8月は1日当たり約2600人の宿泊が見込まれるが、市内の宿泊収容力は約4000人分あり、数字上は受け入れられるとの見通しを示した。

 2次交通に関してはレンタカー不足が懸念される一方、一般ドライバーが自家用車を使い、有料で客を運ぶ...

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