小水力発電の意義や他県での先進事例について学ぶ講演会=6月26日、新潟市中央区
小水力発電の意義や他県での先進事例について学ぶ講演会=6月26日、新潟市中央区

 小水力発電について学ぶ講演会が6月26日、新潟市中央区で開かれた。農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県)の後藤真宏氏(63)が登壇し、農業用水を活用した小水力発電の意義や、富山県での小水力発電の導入事例などを説明した。

 県内の市町村や民間事業者らでつくる県小水力利用推進協議会が主催した。

 後藤氏は、国内で1年間に使われる水量のうち、約7割が農業利用であることや、農業用水の循環過程を説明。「農業で大量の水を使うからこそ小水力発電ができる」と述べた。

 また小水力発電の先進事例として、富山県の土地改良区が管理する山田新田用水発電所(南砺市)を紹介。既存の農業用水に加え、新たに発電用の水利権を取得...

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