
大沢昭一さん(右から2人目)が近況を説明した「再会を果たす会」の活動報告会=7月8日、新潟市西蒲区
北朝鮮に拉致1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。された可能性が排除できない特定失踪者北朝鮮による拉致の可能性が排除できない行方不明者。2002年に、かつて北朝鮮による拉致被害者として名前が浮上していなかった曽我ひとみさんが帰国したことなどを受け、03年に民間団体「特定失踪者問題調査会」が特定失踪者を独自にリストアップしている。政府認定の拉致被害者は、02年に帰国した5人を含めて17人。大沢孝司さん=失踪当時(27)=の同級生らでつくる「再会を果たす会」は7月8日、新潟市西蒲区で活動報告会を開いた。孝司さんの兄昭一さん(88)が林芳正官房長官兼拉致問題担当相と面会した近況を説明し、孝司さんら特定失踪者の拉致認定について「国内でできる部分から始めてほしい」と訴えた。
昭一さんは5月20日、特定失踪者家族会のメンバーと一緒に首相官邸で林氏に会い、...
残り400文字(全文:606文字)