ベンチから試合を見守る富樫勇樹(中央)。八村塁(右)、渡辺雄太(左)らと力を合わせ、8強を目指す=7月7日、有明アリーナ
ベンチから試合を見守る富樫勇樹(中央)。八村塁(右)、渡辺雄太(左)らと力を合わせ、8強を目指す=7月7日、有明アリーナ

 パリ五輪のバスケットボール男子日本代表は7月27日、ドイツとの初戦を迎える。新潟県新発田市出身の主将、富樫勇樹(30)=千葉J=が目指すのは日本初の8強だ。鍵になるのが「スターに頼らず、全員バスケを貫くこと」。167センチの主将は、新発田で過ごした少年時代から変わらない「フォア・ザ・チーム」の精神でチームを導く。(本社運動部・渡辺伸也)

 2023年夏、沖縄で開催されたワールドカップ(W杯)。プレーより、ベンチで応援する時間が長かった。同じポイントガードで躍動したのは172センチの河村勇輝(23)=横浜BC=。「まるでNBA選手を見ているような感覚だった」。プレーできない不...

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