
陸上の日本グランプリシリーズ新潟大会「Yogibo アスレチックスチャレンジカップ2024」が9月28日、29日に、新潟市中央区のデンカビッグスワンで行われる。男子400メートルは、パリ五輪1600メートルリレー6位メンバーの佐藤拳太郎(富士通)、中島佑気ジョセフ(富士通)らが激突。新潟県勢では、パリ五輪女子1万メートル19位の小海遥(第一生命グループ・妙高市出身)が5000メートルにエントリーしたほか、男子走り高跳びの長谷川直人(サトウ食品新潟アルビレックスRC)、女子円盤投げの郡菜々佳(サトウ食品新潟アルビレックスRC)らが出場する。2025年9月に東京で行われる世界選手権などを見据えた、一流アスリートの熱戦が繰り広げられる。
◆日本記録更新の女子円盤投げ・郡菜々佳 新潟でも60メートル超えを!
女子円盤投げの郡菜々佳(サトウ食品RC)は、8月の記録会で60メートル72をマークし、自身が持つ日本記録を5年ぶりに更新した。「記録更新は通過点」。新潟でも60メートル超えを目指す。
上半身に頼った投げ方が課題だったが、下半身の強化が記録更新につながった。「海外選手に比べ筋力はまだ足りない。それらを補えばもっと大きな記録が狙える」と伸びしろを感じている。

出場がかなわなかったパリ五輪では、女子やり投げの北口榛花が金メダルを獲得した。「刺激どころではなく衝撃を受けた」。世界の舞台で輝きを放つ同年代の活躍を見て「少しでも近づきたい」との思いを強くした。
大阪府出身の27歳。福岡県を中心に練習をしている。サトウ食品RCの所属になってから2年。今大会では新潟の声援を背に、2025年の東京世界陸上出場に向けたポイントを、多く取りたいと考えている。
「自分も楽しんで競技したい。その姿を見て観客の皆さんが元気になってもらえるとうれしい」と話した。
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◆男子走り高跳び・長谷川直人 好相性のビッグスワンで「自己ベストを」
パリ五輪は逃したが、視線は次の目標に向いている。男子走り高跳びの長谷川直人(サトウ食品RC)は、今大会を東京世界陸上と2028年のロサンゼルス五輪に向けた最初のヤマ場と位置づけ、「自己ベストを出したい」と意気込んでいる。

パリ五輪がかかったデンカビッグスワンで行われた6月の日本選手権。海外遠征中に発症したインフルエンザの影響で本調子ではなかった。自己ベストは2メートル26だが、2メートル25を失敗し、パリを引き寄せられなかった。
五輪落選後は「1週間くらい引きずった」。だが、落ち込んでばかりではいられないと気持ちを切り替え...