
帝京長岡-新潟産大付 完投したが4失点を喫した帝京長岡の主戦茨木佑太=エコスタ(写真映像部・菊池雪那)
[新潟産大付4-2帝京長岡]「やってきたことは出せた。けれど、自分のふがいない投球で負けてしまった」。絶対的エースとして帝京長岡の躍進を支えてきた茨木佑太は試合後、目を真っ赤にし、自分を責めた。
序盤から思うように制球が定まらず、低めに集まらなかった。ボール先行の投球に苦しみ、五回までに4失点。今大会、経験したことのない展開に「相手の押せ押せムードを止められなかった」。
2年前の決勝。背番号11でベンチ入りした茨木は、延長十一回にサヨナラ打を浴びた兄、秀俊(現阪神)の姿を見ていた。「兄の分も甲子園に行かないといけない」。エースの座を受け継ぐと、2年連続で春の県大会を制覇。北信越大会も初優勝し...
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