
1945年の長岡空襲から79年となった8月1日、新潟県長岡市で慰霊の花火「白菊」が3発上がった。市民は夜空に開いた真っ白な大輪を見つめ、戦争犠牲者へ思いをはせた。
白菊は、昨年101歳で亡くなった長岡市の花火師嘉瀬誠次さんが、シベリアで犠牲になった戦友のために考案した慰霊の花火。長岡市では2003年から、空襲が始まった1日午後10時半に信濃川河川敷で打ち上げている。
今年も慰霊と平和への願いを込めた白菊が、夜空に3度広がり、長岡の街を優しく照らした。
長岡空襲では、米軍が1時間40分にわたって大量の焼夷(しょうい)弾を投下し、市街地の約8割を焼き尽くした。前の月にあった模擬原爆による被害と合...
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