新潟労働局の千葉茂雄局長(左)に新潟県最低賃金について答申する新潟地方最低賃金審議会の長谷川雪子会長=8月5日、新潟市中央区の新潟労働局
新潟労働局の千葉茂雄局長(左)に新潟県最低賃金について答申する新潟地方最低賃金審議会の長谷川雪子会長=8月5日、新潟市中央区の新潟労働局

 新潟地方最低賃金審議会(会長・長谷川雪子新潟大准教授)は8月5日、2024年度の新潟県の最低賃金(最賃)を、現在の時給931円から54円引き上げ、985円とするよう、新潟労働局の千葉茂雄局長に答申した。引き上げ額は23年度の41円を上回り、時給で示すようになった02年度以降で最大。改定額は10月1日から適用される見通し。

 引き上げは15年連続。厚生労働相の諮問機関である中央最低賃金審議会が示した新潟県の引き上げ目安額50円に4円を上乗せした。上乗せ額も02年度以降で最も高い。物価上昇が大きいガソリンや食品の新潟県の支出割合が、全国と比べて高い点などを理由に挙げた。

 引き上げ額は、審議会の専門...

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