
ガイドの解説を聞きながら、西三川砂金山に関連する史跡を巡る参加者=佐渡市西三川
世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。登録が決まった新潟県の「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」の構成資産である西三川砂金山と鶴子銀山で、ガイドツアーが行われている。参加者は史跡に関する詳しい解説を聞きながら、往時の名残がある街並みや自然の景観を堪能している。
西三川砂金山は平安時代から金の採掘が始まったとされ、鶴子銀山は相川金銀山発掘の原点ともいわれている。いずれも採掘跡が残っており、伝統的手工業による金の生産体制を示す重要な史跡だ。
どちらも周辺の道路幅が狭く、景観や住民の生活を守るため、観光客向けには整備されていない場所が少なくない。そこで、市と新潟交通佐渡などが連携し、7月下旬からガイドツアーを開始。徐々に利用者が増えて...
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