
男子エペ団体の銀メダルに貢献した古俣聖(右)。ハンガリーとの決勝では積極的な攻撃が目立った=8月2日、パリ
パリ五輪が8月11日、戦いの幕を下ろした。新潟県関係では8競技計10選手が代表入りし、大歓声が戻った五輪の舞台で躍動した。県勢は東京五輪に続き、2大会連続でメダリストが生まれ、集大成と位置づけたベテランは全力のプレーを見せた。パリでの活躍を振り返り、4年後のロサンゼルス五輪に向けた期待と課題を探った。(3回続きの1)
フェンシング男子エペ団体の日本は銀メダルを獲得し、2大会連続の表彰台となった。初出場のリザーブ、古俣聖(あきら)=本間組・新潟市西区出身=は初戦から出場し、上位進出の立役者に。積極的な攻撃を磨いた3年間の鍛錬が実を結んだ。
1チーム3人の総当たりで戦い、合計得点で競う団体戦。日本は決勝まで、1人の選手が失点を重ねても後続の仲間が取り返す展開が目立った。古俣は「本当にチームとして戦えた」と振り返る。
延長までもつれたハンガリーとの決勝は、...
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