インタビューに答える元公明党国対委員長の漆原良夫さん
インタビューに答える元公明党国対委員長の漆原良夫さん

 岸田文雄首相が9月の自民党総裁選に立候補しないと表明し、「ポスト岸田」候補が準備を加速させている。今回の総裁選は、6月に閉会した通常国会で派閥裏金事件東京地検特捜部が捜査した政治資金規正法違反事件。自民党の安倍派は、派閥パーティー券の販売ノルマを超えた利益を各議員にキックバック(還流)していた。派閥からの還付方式、議員がプールする留保方式の2ルートがあり、2018~22年に総額6億7654万円を政治資金収支報告書に記載せず裏金化したを政治資金収支報告書に記載せず裏金化した。二階派も同様に不記載があり、岸田派は派閥のみ不記載が判明。安倍派の会計責任者や、二階派と岸田派の元会計責任者、池田佳隆被告ら国会議員3人(1人は辞職)を含む計10人が立件された。が一大テーマとなった後、初めて実施される。自民は論戦を通じて党の自浄能力を示せるのか。国民が求めているものは何か。元公明党国対委員長の漆原良夫さん=新潟県燕市出身=に聞いた。

-派閥裏金事件を受け自民、公明連立政権は支持率低迷が続いている。

 「自民党...

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