
女子板飛び込みで2位となった加藤梨央奈(新大付長岡)の1回目==石川県金沢市
[全中・8月19日]会心の演技に、水中で思わずガッツポーズが出た。水泳の女子板飛び込み決勝、最終3回目。水面に顔を出した加藤梨央奈(新潟大付長岡)の目には、目標の表彰台を確信したうれし涙があった。その後、2位が確定すると「体が震えるほどうれしい」とはじけるような笑顔に変わった。
最終演技に選んだのは、持ち技で最も高難度の「405C」。プールを背にして踏み切り、脚を抱え込みながら前方宙返りで2回転半する技だ。持ち味の美しい姿勢を保った演技で、水しぶきを抑えて入水し、高得点をたたき出した。
何度も失敗し、入水で痛い思いをしながら重ねた練習が、実を結んだ瞬間だった。
この種目は昨年、おととし共に9位。悔しさで、飛び込みをやめたくなった。それでも持ち前の向上心から「諦めずに、笑顔で前向きにやろう」と切り替えて努力を続けると、技術面が向上した。
高校でも競技を続け、「文武両道で結果を出したい」。笑顔を絶やさず挑戦を続ける。
(運動部・山田功、写真も)
◆安堵と悔しさとー 男子板飛び込み櫻井響樹(長岡西)、次なる目標は「インターハイの表彰台」

ほっとした気持ちと悔しさ。男子板飛...
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