
J1で激しい戦いを繰り広げているアルビレックス新潟。今季も終盤戦に入り、ラストスパートです。このウェブ限定記事アルビPreview(プレビュー)では、そんなアルビの応援に一層力を入れようと、データを見ながら、初心者にもわかりやすく、次の一戦に向けた見どころや注目選手を紹介します。「アルビLAB」の事前バージョンみたいな感じでしょうか。対戦相手の情報などを頭に入れ、試合をより深く、楽しみながら応援しましょう!
(※データはリーグ公認の競技データ「J STATs」から。それ以外の話はわりと主観が入ります)
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リーグ戦も残り11試合です。前節は1-0で福岡に勝利。新加入のDF橋本健人は好機を何度も演出し、新潟でのデビュー戦でも堂々とプレーしていましたよね。得点したFW谷口海斗以外も、MFダニーロ・ゴメスやFW長倉幹樹が積極的にゴールに迫り、点差以上に可能性を感じた試合でした。
今季初の連勝で、気付けば順位も11位に上がっています。6位の横浜Mまでは勝ち点差3と「射程圏内」。昨季も終盤戦に強かったアルビです。8月25日はホーム。相手が首位の町田でも臆せず迎え撃つだけです。
まずは新潟から、今季これまでの主なデータを見てみましょう。

※顔写真はアルビレックス新潟提供
アシスト王 舞行龍!
なんとチーム内アシストランクのトップにセンターバックの舞行龍ジェームズが躍り出ました。前節福岡戦、相手のプレスを引きつけながら、前線の谷口に正確なロングパスを通し、貴重な先制点、決勝点に結び付けました。新潟といえば細かいパスワークですが、割合が少ないロングパスを切り取っても成功率はJ1でトップ。守備で積極的に前に出てくる相手に対し、プレスをかわして前線のフリーな選手に正確なパスを通せれば、一気に得点チャンスです。
チームデータでは、昨季に比べて失点が多いのが気になります。それでも現在2試合連続無失点中。昨季も終盤は守備が安定し、勝ち点を伸ばしました。今季も守護神小島亨介が肩のけがから戻り、本領発揮というところでしょうか。
今季J1で旋風 積極補強も
それでは対戦相手、現在首位の町田のデータを見てみましょう。


今シーズン、J2から昇格したばかりの町田は、長く青森山田高校で指揮を執っていた黒田剛監督のもと、J1でも旋風を巻き起こしています。チームデータの方を見ると、新潟とだいたい逆の形をしていますよね。プレースタイルは対照的です。
そのサッカーはロングボールを多用し、ロングスローも大きな武器です。フィジカルの強さを生かして空中戦に勝ち、得点の半分近い19点はセットプレーからのゴール。ボール保持率は低いけど、シュート決定率は高く、激しいプレスからボールを奪うと、カウンターで一気にゴールに迫ります。失点の少なさも堂々のトップ。効率性を重視したサッカーと言う人もいます。
前線で身長194センチのオ・セフンにボールを集め、こぼれ球を拾ってパリ五輪代表の藤尾翔太が得点力を発揮。チャンスメイクを担う平河悠の海外移籍は大きな痛手でしょうが、夏に中山雄太や相馬勇紀といった日本代表クラスを補強し、本当に隙がない。
でも…、そんなに強い町田に新潟は6月にアウェーで勝ってるんです!しかもリーグ随一の堅守から3点も取って!町田の今季3失点以上はこの試合だけです!
町田の今季16勝のうち、14勝は先制点を奪った試合。先制して守って、カウンターを狙いつつ逃げ切るのは町田のパターンです。逆に先制された8試合のうち6試合は負けています。新潟は前回の試合で、前半24分にFW小見洋太の思い切りの良い突破から先制。一時は同点にされても、引き離しました。町田のリズムがいつもと違うように感じました。黒田監督は試合後、「立ち上がりから出足で相手に上回られた。町田らしさが出せなかった」と話しています。
誰もが言いそうな、みんなが思ってる結論になって大変申し訳ありませんが、本当に「立ち上がりが大事!先制点が大事!」なんです。新潟は試合の入りから出足で上回り、ゴールに迫ってほしいですね。
新潟の注目選手は・・・
3連勝に向け、FW谷口海斗の3試合連続ゴールにも期待ですが、注目選手はあえて...