新潟県は8月28日までに、汚水処理施設の整備状況を示す2023年度末時点の「汚水処理人口普及率」を発表した。県全体は89・9%で、22年度末から0・2ポイント増加した。だが、全国平均93・3%を下回り、23年度末の県人口約212万人のうち、1割以上が下水道などの汚水処理施設を利用できない状況にある。

 汚水処理施設は市街地を流れる「下水道」、農村部などの「集落排水施設」、各戸単位で処理する「合併処理浄化槽」に分類される。汚水処理人口普及率は、下水道と集落排水施設を利用できる人口と、合併処理浄化槽を利用できる人口を足し、総人口で割って計算する。

 県全体では、下水道の普及率は78・6%、集落排水施...

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