
台風10号に備える田村智洋さん=新潟市南区
台風10号の接近を前に、新潟県内では8月30日、農家が強風や大雨に備え農作物への被害を防ごうと防風対策や収穫を急いだ。9月1日にも熱帯低気圧に変わる見通しだが、漁業関係者からは動きの遅い台風の影響を懸念する声も聞かれた。
50アールほどの畑で梨を栽培している新潟市南区十五間の田村智洋さん(33)は、台風のニュースを聞き、数日前から強風への備えを進めてきた。風による揺れによって梨の実が傷付いたり、落下したりしないように、梨棚と地面に打ち込んだくいをひもで固定。この日は、ひもに緩みがないかなど入念に確認していた。
今のところ梨の生育は順調だといい、田村さんは「毎回、台風の進路や規模は気になる。無...
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