拉致と特定失踪者の問題を考えるトークイベント=9月11日、新発田市
拉致と特定失踪者の問題を考えるトークイベント=9月11日、新発田市

 北朝鮮による拉致問題1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。について考えるトークイベントが9月11日、新潟県新発田市で開かれた。北朝鮮に拉致された可能性が排除できない特定失踪者北朝鮮による拉致の可能性が排除できない行方不明者。2002年に、かつて北朝鮮による拉致被害者として名前が浮上していなかった曽我ひとみさんが帰国したことなどを受け、03年に民間団体「特定失踪者問題調査会」が特定失踪者を独自にリストアップしている。政府認定の拉致被害者は、02年に帰国した5人を含めて17人。の大沢孝司さん=失踪当時(27)、新潟市西蒲区出身=の兄昭一さん(88)と、中村三奈子さん=失踪当時(18)、長岡市出身=の母クニさん(81)が再会への願いを語った。

 孝司さんは県職員だった1974年2月、勤務地の佐渡市で行方不明になった。三奈子さんは98年4月、新潟空港から韓国に出国した記録を最後に足取りが途絶えた。

 イベントは...

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