ウエタックスの水中・防水スピーカー。レジャー施設への販路拡大を図っている=上越市岩木
ウエタックスの水中・防水スピーカー。レジャー施設への販路拡大を図っている=上越市岩木

 水中・防水スピーカーの製造を手がけるウエタックス(新潟県上越市)が、レジャー施設の需要開拓を図っている。従来はアーティスティックスイミング(AS)や映画製作のロケなど専門的な分野に用途が限られていたが、新型コロナウイルス禍後の人出が戻ってきたレジャープールなどに販路を広げニーズを取り込む。

 ウエタックスの水中スピーカーは、外部の水圧の影響を受けないよう音質を細かく調整し、水中でも地上と同じようなクリアな音を届けられるのが特長。ASの日本代表チームの練習用機器として長年採用されている。水中を舞台にした映画のロケや、海底に埋蔵されているメタンハイドレートの調査などにも使われている。

 これまで専門的な分野での需要に限られていたことから、ウエタックスは幅広い用途を模索。感染禍後に人出が回復している観光やレジャー施設での需要があると見込んだ。

 代表的な使い方がレジャープールへの設置だ。近年の猛暑の中で安全に遊べる施設として人気があり、首都圏などでは昼とは異なる空間として「ナイトプール」も開設されている。水中から音楽を流すことで雰囲気を演出でき、顧客サービスの向上につながる。

 サウナや宿泊施設では...

残り339文字(全文:840文字)