
藤田明美市長に取り組みを説明する井川歩美さん=加茂市役所
高齢者らの健康増進に向け、新潟県加茂市が「地域活性化起業人」制度で新たに1人の民間人材を採用した。介護事業のアグリマス(東京都大田区)社員で社会福祉士・作業療法士の井川歩美さん(26)で、健診や診療データの分析を担当する。糖尿病などの疾患の重症化や介護のリスクが高い人に対し、保健師とともに個別訪問などで受診や生活習慣改善を働きかけ、医療・介護費の削減を目指す。
井川さんは香川県出身で首都圏の病院勤務を経て2022年にアグリマスに入社した。加茂市では、介護事業者などが開く高齢者の通いの場で、同社制作の介護予防動画を使ったプログラムを実施している。その通いの場の公式ラインへの情報発信も井川さんが担当してきた。
任用は7月1日付で、市の「医療政策アドバイザー」を委嘱された。9月4日に市役所で委嘱状交付式が行われ、井川さんは「介護、福祉、医療の3方面で知識を生かす。...
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