JR東日本は10月29日、利用者が少ない地方路線の2023年度の収支を公表した。開示した36路線72区間の全てで赤字だった。運輸収入は約63億円にとどまる一方、運行にかかった費用は災害復旧などの影響で約821億円となり、赤字額の合計は約757億円だった。新潟県は8路線11区間が赤字で、羽越線村上-鶴岡(山形)の赤字額は同社内最大の49億6800万円だった。

 1キロあたりの1日の平均乗客数(輸送密度)が2000人未満だった路線、区間を集計した。

 新潟県関係は、豪雨によって鉄道が運休し、バス輸送になったため22年度に開示がなかった米坂線を含め8路線11区間が対象となった=表参照=。米坂線を除く1...

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