新潟駅1階のバスターミナル。便の大半が駅を始発・終点としていて南北直通の利点を生かせていない=新潟市中央区花園1
新潟駅1階のバスターミナル。便の大半が駅を始発・終点としていて南北直通の利点を生かせていない=新潟市中央区花園1

 新潟市の中原八一市長(66)の2期目の任期が残り1年を切った。公約で「新潟の明るい未来を切り開く」と掲げ、子育て支援や拠点性向上などに注力。一方で、2024年1月の能登半島地震の復旧対応に追われ、公共交通網維持への模索が続く。中原市政の3年間を振り返り、成果と課題、「これから」を見つめる。(4回続きの3)

 JR新潟駅の1階部分に2024年3月、新たなバスターミナルが開業した。駅の高架化に伴い、駅北側の万代口と南口の2カ所に分断されていたターミナルが集約され、JRから雨にぬれずにバスに乗り換えられるようになった。

 公共交通網の主役としてバスだけに与えられた“特権”がある。自家用車やタクシーは駅...

残り1382文字(全文:1682文字)