
故藤井克之さんの作品を前に、思い出を語る妻久美子さん(右)と本田建一さん=新潟市西蒲区巻甲
白血病のため、3月に69歳で亡くなった新潟市西蒲区の画家藤井克之さんと、主宰した墨彩画教室の受講者の作品の展示会が11月2〜4日、新潟市中央区の市民芸術文化会館ギャラリーで開かれる。教室展としての開催は今回が最後となる見通しで、関係者は「故人をしのび、墨彩画の良さをあらためて知る機会にしたい」と準備を進めている。
藤井さんは高校の美術教師を経て、和紙に墨と顔彩で描く「墨彩画」を始めた。2016年に長女・小百合さんを乳がんで亡くしてからは、小百合さんが暮らした台湾の足跡をたどった作品づくりにも励み、台湾や東京で個展を開くなどしてきた。教室は23年に開講20周年を迎え、藤井さんも継続に意欲を示し...
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