
県立大の卒業生との対談形式で、新潟水俣病の被害者の女性が症状に苦しむ生活などを学生に語った授業=新潟市東区海老ケ瀬
新潟水俣病の被害者の思いを聞き、水俣病への理解を深める授業が、新潟市東区の県立大で行われた。東区在住の被害者の女性(84)が約200人の学生を前に、症状に苦しむ日々や、差別や偏見から心ない言葉をかけられたつらさを語った。
授業は、若い世代が新潟水俣病の被害を学ぶ機会にしたいと3年前から実施。10月17日は、県立大の卒業生で、在学当時に授業を企画した渡邊名南(なな)さん(24)も来場し、被害者の女性と対談する形で実施した。
新潟水俣病は1965年に公式確認された。女性は、かつて阿賀野川の魚を日常的に食べていた自身の生活をはじめ、40代ごろから手のしびれに苦しんだことを説明。「病院に行っても原因...
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