
鳥インフルエンザ対策について語る花角英世知事=11月8日、県庁
高病原性鳥インフルエンザA型インフルエンザウイルスが引き起こす鳥の病気。致死性が高く、冬に発生しやすい。感染が判明した農場ではまん延を防ぐため全ての鶏を殺処分する。農林水産省によると、2022年10月〜23年4月に26道県で84例を確認し、過去最多となる計約1771万羽が殺処分対象となった。この結果、冬場に需要が高まる鶏卵の価格が高騰した。農水省は、日本で人が鶏肉や鶏卵を食べて感染した例はないとしている。発生時に鶏の大量殺処分を回避するため、養鶏場内を複数の管理区域に分けて運営する「分割管理」について、新潟県の花角英世知事は11月8日の定例記者会見で「何十万羽も殺処分することを避けるためのやり方。できるだけ業者に取り組んでもらいたい」と述べた。
高病原性鳥インフルエンザは少数の鶏が感染しても養鶏場内全ての鶏が殺処分の対象となる。そのため普段から場内を区域分けするなどの分割管理を行うことで殺処分する鶏を限定できる可能性が高くなる。
県内では2022〜23年シーズンに5件の鳥インフ...
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