防疫作業の準備を進める作業員=10月26日、上越市
防疫作業の準備を進める作業員=10月26日、上越市

 新潟県は11月7日、高病原性鳥インフルエンザ発生時に鶏の大量殺処分を回避するため、養鶏場内を複数の管理区域に分けて運営する「分割管理」について、県内では新発田市と三条市の2業者が6養鶏場で実施していると明らかにした。同日の県議会普通会計決算審査特別委員会で説明した。分割管理が有効とされる大規模業者での導入は進んでおらず、県は設備費や人手などを課題に挙げた。

 県内の養鶏場では今季、上越市と胎内市の各1養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生。県によると、いずれの業者も分割管理は行っていない。

 高病原性鳥インフルエンザは少数の鶏が感染しても養鶏場内全ての鶏が殺処分の対象となる。そのため普段から場内...

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