
新潟市の中原八一市長が体調を崩し、自宅療養に入ってから2カ月余りが過ぎた。市議会は12月定例会まで回復を見守る姿勢を示してきた。12月3日予定の開会を前に、定例会の日程などを話し合う議会運営委員会が11月19日に開かれる。委員会では、市側が中原市長の状況について言及するとみられており、どのような説明をするのか注目が集まっている。
中原市長は9月4日、フランス・ナント市へ向かう直前、東京都内で体調を崩した。9月下旬に3週間程度で復帰する意向を示すも症状が改善せず、10月中旬、療養をさらに継続するとのコメントを発表した。登庁再開の時期については未定としていたが、市側は「1カ月くらい」と市議会に説明しており、11月中旬に何らかの発表があるとみられてきた。
療養を始めた9月以降、職務代理者は置かず、市は中原市長が自宅から電話やメールで職員らに指示を出していると説明。中央への要望活動や会議、式典への出席、表敬訪問の対応などは2人の副市長が分担して行ってきた。
一方で中原市長は市議会9月定例会の全日程を欠席し、一般質問の答弁は野島晶子副市長が代わって行った。市議からは「議論が深まらなかった」との声も聞かれた。また、月1回のペースで開いてきた定例記者会見も行われていない。
関係者によると、中原市長は...
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