
行形亭で古町芸妓と記念撮影する訪日客ら=11月、新潟市中央区
訪日外国人の中でも消費額が1人当たり100万円以上の富裕層を呼び込もうと、新潟県内で機運が高まっている。9月には富裕層をターゲットにした観光庁のモデル観光地に、県内の全域を含む「佐渡・新潟」が選ばれ、関係者は環境整備への国の支援も期待。官民ともに、消費額の増加が見込める体験型観光を推し進めたい考えだ。
11月上旬、新潟市中央区の料亭「行形亭(いきなりや)」。香港やシンガポールでビジネスを展開するデニス・チウさん(65)は、古町芸妓(げいぎ)と笑顔で写真に収まった。仕事と観光を兼ねて来日し、初めて新潟県を来訪。「食事はもちろん、新潟の酒や温泉が楽しみだ。酒蔵見学にも行く予定」と話した。
行形亭によると、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いた昨年ごろから外国人客が増えた。座敷に芸妓を呼んで楽しむ人も珍しくないという。
すし店でも外国人客の姿が目立ってきた。新潟市中央区と新発田市で...
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