利用者に声をかけるリタ・メリージェーン・ハグレーさん=津南町
利用者に声をかけるリタ・メリージェーン・ハグレーさん=津南町

 新潟県の介護現場で、外国人材を受け入れる動きが加速している。背景には、慢性的な人手不足に加え、高齢化に伴う介護需要の増加がある。厚生労働省の推計では、2026年度に全国で約19万人、県内で1274人の介護職員(常勤換算)が不足する見込みだ。人手確保は急務で、外国人材に担い手として期待がかかるが、言葉や定着の難しさなど課題も浮かんでいる。(報道部・西山祥子)

 「車椅子を動かしますよ」。津南町の特別養護老人ホーム「恵福園」。数人の外国人職員が利用者に笑顔で声をかけながら、手際よく介助していた。

 フィリピンから6年前に来日したリタ・メリージェーン・ハグレーさん(31)は恵福園で働いて4年目になる。...

残り1316文字(全文:1616文字)