交流サイト(SNS)を使った投資詐欺やロマンス詐欺の被害が急増する中、新潟県内の金融機関が被害を最小限に抑えようと模索している。うその電話でATMから振り込ませるなどの従来の特殊詐欺と異なり、金融機関に行かずにネットバンキングを使った被害も目立ち、システムの改良や入出金履歴の監視強化といった対策に乗り出している。

 県警によると、SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺の被害額は2024年10月末時点で、前年同期の約3倍となる約11億9千万円に上った。23年の被害状況を見ると、60代以上の高齢者が多い従来の特殊詐欺に比べ、被害者の年代が20〜70代と幅広く、窓口での声かけをはじめとした水際対策も困難にな...

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