
学校が保護者宛てに出した文書。全校集会で黙とうしたとあるが、実際は設備の問題により校内放送で代替したとみられる(画像を一部加工しています)
新潟県内の県立高校運動部に所属していた男子生徒が自殺してから12月5日で半年となった。「部活動顧問による指導との関連が疑われる」(県教育委員会)ため、第三者委員会が調査しているが、学校と県教委は経緯を明らかにせず、校内放送と保護者への文書で生徒の死亡を伝えた程度だ。国の手引きや過去の事例に照らしても、説明に消極的な姿勢が際立っている。
この半年、学校からは男子生徒が亡くなった翌日に文書が配布された以外に表立った動きがない。「紙1枚だけというのはちょっと疑問」。同じ学校に通う、ある生徒の母親はそう話す。別の生徒の母親は「教員が関わった可能性も言われているのに、いまだに保護者会もない。親として心配だ」と説明を求める。
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