用排水路の安全対策の現状が報告された産業経済委員会=12月12日、県議会
用排水路の安全対策の現状が報告された産業経済委員会=12月12日、県議会

 新潟県議会12月定例会は12月12日、産業経済委員会を開いた。2014年に2歳女児が農業用水路に転落して死亡した事故を受け、県が土地改良区などに取り組みを促してきた安全対策の現状を報告した。事故後、県が一部を対象に実施した調査では安全設備のなかった用排水路が53路線あり、そのうち整備したのは約半数の28路線にとどまった。県はソフト、ハードの両面に加え、簡易的なハード対策を新たに提案して整備を進めたい考えだ。

 14年5月に新潟市西区で起きた事故では、現場に柵などの安全設備がなかった。事故後、県は過去10年以内に農地転用で開発された新興住宅地で、周辺の用排水路に安全対策が施されているかを調査。こ...

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