約2年ぶりに新潟西港へ入港した巡視船えちご=12月14日
約2年ぶりに新潟西港へ入港した巡視船えちご=12月14日
約2年ぶりに新潟西港に入港した巡視船えちご=12月14日

 柏崎市沖で2023年1月に座礁した第9管区海上保安本部新潟海上保安部の巡視船「えちご」(3100トン)が12月14日、修理を終えて新潟市中央区の新潟西港に入港した。約2年ぶりに治安維持や人命救助の業務に復帰する。

 入港は10日に予定していたが、9日に北海道函館市沖でエンジンが異常停止し、入港を延期して原因を調査していた。新潟海保は、不純物を取り除く燃料こし器の目詰まりが原因で、エンジンの不具合が起きたと説明。清掃や点検を行い、運航に支障はないとした。

 松本孝典新潟海上保安部長は「海の安全を守る巡視船が事故を起こしたことを重く受け止めている」と改めて謝罪し、「所属する全巡視船艇に対し、安全運航の徹底を指導し、職員一丸となって業務に精励していく」と強調した。

 えちごは2023年1月18日、柏崎市沖をパトロール中に灯台の明かりが消えているのを確認しようと近づき、浅瀬に座礁。2023年2月〜2024年11月、京都府舞鶴市や北海道室蘭市の民間ドックで、損傷箇所の調査や修理を行っていた。修理費用は約20億円に上った。

 事故を受けて海上保安庁は、...

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