佐渡電力センターに導入されたEMS親局で、電力の需給予想を確認する社員(画像の一部に加工があります。東北電力ネットワーク提供)
佐渡電力センターに導入されたEMS親局で、電力の需給予想を確認する社員(画像の一部に加工があります。東北電力ネットワーク提供)

 東北電力ネットワーク(仙台市)は、電力需給を制御する東北電力ネットワーク初のEMS(エネルギーマネジメントシステム)の運用を、新潟県佐渡市で12月20日から開始する。天候で出力が変動する再生可能エネルギー自然界に常に存在し、利用しても枯渇することがない化石燃料以外のエネルギー。発電時に温室効果ガスを排出せず、国内で生産でき、環境負荷が少ない。日本の法律では、太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱、大気中の熱その他の自然界に存する熱、バイオマスが該当する。を最大限に活用し、脱炭素化の取り組みを進める。19日には両津火力発電所(佐渡市羽吉)で竣工(しゅんこう)式が行われ、関係業者や地元住民ら約40人が出席した。

 新潟県が策定した、離島での再生エネ導入促進に取り組む「自然エネルギーの島構想」の一環。2023年に運転を開始した太陽光発電所(佐渡市栗野江)と、両津火力発電所内の蓄電池システムを含め、総事業費は約27億円。

 本土と電力系統を接続していな...

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