坂井淳子さん(右)からレジリエンスについて学ぶ東山の下小の保護者ら=新潟市東区
坂井淳子さん(右)からレジリエンスについて学ぶ東山の下小の保護者ら=新潟市東区

 新潟県を含む全国の小中学校で、不登校の増加などを背景に、自己肯定感や感情のコントロール力を高めるといった心の教育に注目が集まっている。専門家は「子どもの心のあり方には、学校以外の環境も影響する」と指摘。「保護者や地域の人も、共に心の育て方を学んでほしい」と呼びかけている。(報道部・五十嵐南美)

 「負の感情は付き合い方次第で成長のきっかけにもなる。まずは、自分の気持ちをよく振り返ることが大切です」。11月、東山の下小学校(新潟市東区)で開かれた保護者向けの講演会で、日本ポジティブ教育協会のレジリエンストレーナー、坂井淳子さん(62)が語りかけた。

 レジリエンスは「心の筋肉」とも呼ばれ、挫折や苦...

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