リーグ戦第9節でマイナビ仙台に3-0で快勝し、喜ぶ主将の川澄奈穂美=2024年11月17日、ビッグスワン
リーグ戦第9節でマイナビ仙台に3-0で快勝し、喜ぶ主将の川澄奈穂美=2024年11月17日、ビッグスワン

 サッカー女子WEリーグのアルビレックス新潟レディースは、リーグ戦第11節までを戦い、5位で前半戦を終えた。クラシエ・カップは4強で涙をのんだが、皇后杯も準決勝まで勝ち進んでいる。新潟Lの前半戦を振り返る。

 堅い守りから状況に応じた攻撃を繰り出す「堅守柔攻」を掲げ、昨季はカップ戦準優勝、リーグ戦過去最高の4位と躍進。就任2季目の橋川和晃監督は「本気でタイトルに挑む」と高みを目指す。

 今季は攻撃パターンを増やすことや、ボールを奪う積極的な守備に取り組んだ。だが、リーグ戦は序盤で3連敗するなど、苦しいスタートとなった。

 細かくパスをつなぎ前進するも、攻めあぐねてシュートで終われない。守備が前掛かりになり、裏のスペースを突かれて失点。強みだった堅守を発揮できない試合が続いた。だが、主将のMF川澄奈穂美は「苦しい中でも、全員チームの方向性に不安や迷いはなかった」と振り返る。

 黒星が先行したが、チームの士気は下がらなかった。声をかけ合い、日々の練習で課題を修正していった。試合が進むにつれ、中央でパスを回し相手を崩したり、サイドチェンジやシンプルな縦パスからゴールを狙ったりと攻撃が活性化。MF滝川結女がゴールを重ねたほか、セットプレーやカウンターからの得点も目立つようになった。

 さらに、素早い攻守の切り替えから、強固な守備ブロックを形成。球際で力強く競り合う守備を見せ、11月にはカップ戦も含め...

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