阪神大震災の犠牲者を追悼する長岡市山古志地域からの参列者=1月17日、神戸市長田区
阪神大震災の犠牲者を追悼する長岡市山古志地域からの参列者=1月17日、神戸市長田区
長岡市山古志地域から贈られた地蔵(左)=1月17日、神戸市長田区

 阪神大震災から30年となった1月17日、新潟県長岡市山古志地域の住民が、神戸市長田区で行われた慰霊祭に参列した。2004年の中越地震2004年10月23日、新潟県中越地方を震源として発生した地震。旧川口町(現在の長岡市)で震度7、旧山古志村、旧小国町(いずれも現長岡市)、小千谷市で震度6強を観測した。新潟県や内閣府の資料によると、地震の影響で68人が亡くなり、4795人が重軽傷を負った。住宅の被害は計12万1604棟で、このうち全壊は3175棟、大規模半壊は2167棟、半壊は1万1643棟だった。の発生後、長田区の住民が支援に訪れたのをきっかけに交流を続けており、犠牲者を追悼するとともに、交流の絆を深めた。

 長田区では大規模な火災が発生し、多くの住民が犠牲になった。山古志と交流しているのは日吉町5丁目町内会で、毎年慰霊祭を行っている。中越地震から20年となった24年10月23日には、日吉町でも追悼集会を開いた。

 この日は山古志から4人が参列し、午前5時46分に読経が始まると、手を合わせて祈りをささげた。祭壇には長田区の約100人に加え、中越地震の犠牲者ら...

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