レルヒの会が発刊した「テオドール・エドラー・フォン・レルヒ 思い出アルバム 1910-1912」
レルヒの会が発刊した「テオドール・エドラー・フォン・レルヒ 思い出アルバム 1910-1912」
発刊の喜びを語るレルヒの会の高橋慶一会長=上越市大貫2の日本スキー発祥記念館

 新潟県上越市の市民団体「レルヒの会」が、日本に初めてスキーを伝えたオーストリア・ハンガリー帝国(当時)の軍人レルヒ少佐の写真などをまとめた書籍「テオドール・エドラー・フォン・レルヒ 思い出アルバム 1910-1912」を発刊した。レルヒの会の高橋慶一会長(71)は「スキー伝来という歴史的な出来事が高田で起きたことを、市民をはじめ多くの人にいま一度知ってもらうきっかけになるといい」と語る。

 レルヒの会が2023年に発足60年を迎えたのを機に企画された。会員7人が「アルバム研究会」をつくり、1年ほどかけて編集。市の地域独自予算を活用して500部を作成した。

 レルヒ少佐は1910(明治43)年に来...

残り406文字(全文:706文字)