
「塩沢つむぎ記念館」に飾られた「塩沢四大織物」を使ったひな人形=1月22日、南魚沼市塩沢
「塩沢四大織物」の越後上布と本塩沢、塩沢つむぎ、夏塩沢をまとったひな人形「吉野雛(びな)七段十五人飾り」が、新潟県南魚沼市塩沢の塩沢つむぎ記念館で展示されている。華やかな七段飾りのひな人形が、一足早い春の訪れを演出している。
記念館の南雲正則館長(72)が「塩沢の織物を着物以外で発信し、関心を持ってもらいたい」と企画。人形作りを教える久月人形学院(東京・台東区)の教授陣に依頼し、およそ1年をかけて製作した。
人形が着る4種類の生地は南雲館長が用意した。塩沢の織物は比較的地味な色合いだが、みやびさを出すため、ピンクや黄色、緑色などに染め、かすり模様を織り出した。
人形は木目込み人形で、男びなと...
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