住民に教えてもらいながら、慎重に判のり作りに取り組む児童ら=1月30日、佐渡市沢崎
住民に教えてもらいながら、慎重に判のり作りに取り組む児童ら=1月30日、佐渡市沢崎

 子どもらが新潟県佐渡市沢崎の特産「判(ばん)(板)のり」作りを体験する会が1月30日、佐渡市沢崎の沢崎開発センターで開かれた。佐渡市小木町の小木小学校の5年生10人が参加し、伝統的な作り方を学びながら磯の香りを楽しんだ。

 地域の特色ある食文化を学ぶ総合的な学習の一環で、講師は沢崎地区の住民が務めた。判のりは1802年の地震によって海辺に平らな地形ができ、良質な岩ノリが採れるようになった沢崎地区の特産品。高齢化などで担い手が減りつつあるが、現在も集落で6人ほどが生産を続けている。

 体験会で児童は、木枠に挟んだ簀(す)を冷水に沈めて刻んだ岩ノリを上に広げ、慣れない手つきながらも丁寧に厚みを均一に...

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