
新潟県庁
新潟県は、ドメスティックバイオレンス(DV)被害や貧困など、困難な問題を抱える女性の支援につなげるため、当事者に初めて実施した実態調査の結果をまとめた。最も多かった困り事は「気持ちの落ち込み・ストレス」で、回答者のうち84・2%が、過去や現在感じていることとして選んだ。
県は2024年3月、困難な問題を抱える女性を支援するための基本計画を策定。調査は現状と課題把握のため、24年夏に県内の支援機関を利用している女性150人を対象に行い、57人が回答した(回答率38・0%)。困り事は「お金」や「家族」、「心身」など8項目ごとに複数回答で聞いた。
「心身」に関しては「気持ちの落ち込み・ストレス」が、全ての年代で総じて高く、20代以下、30代では100%の人が選んだ。
この他、「家族」(夫やパートナー)についての困り事では、59・6%が「心理的暴力」で困った・困っていると回答。「経済的暴力」は52・6%、「身体的暴力」は43・9%が選択した。「お金」については、70・2%が「生活費」を挙げた。40代以下の若い世代で目立った。
相談を受ける支援員にもアンケートなどを実施。支援での課題として...
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