スキーの第62回全国中学校大会(全中)は2月6日、長野県野沢温泉村で競技を行い、新潟県勢は複合男子で竹田葵(妙高高原)が今大会県勢初の優勝を果たした。同女子では荻野璃子(小千谷)が2位に入った。
距離の男子5キロフリーは我田平(塩沢)が首位と32秒9差の14分25秒6で2位に入り、宮下幸大(妙高高原)は6位で入賞。女子3キロフリーは小林由奈(十日町南)が3位、柳里緒菜(十日町吉田)が7位だった。
複合男子は竹田のほか、近藤絆(牧)が6位で入賞。アルペンの男子回転は加藤山登(上教大付)の30位が県勢最高だった。
最終日の7日は、アルペンの女子回転、都道府県対抗で行う距離の男女リレーを実施する。
◆複合男子・竹田葵(妙高高原) 56秒差を逆転!「気持ち」で激走、喜び爆発!
56秒差のスタートを覆し、満面の笑みで表彰台の一番上に立った。複合男子で県勢5年ぶりの優勝を果たした竹田葵(妙高高原)。「1位のメダルが欲しかった。めっちゃうれしい」と、前日のジャンプ競技は4位でメダルを逃しただけに、喜びを爆発させた。
前半ジャンプで3位につけると、「あとはまくるだけ」と得意とする距離での逆転に賭けた。ジャンプの得点差から換算された、1位とのスタート時間の差は56秒。
1・25キロのコースを4周する後半距離では、2周目で早くも1位と5秒差まで詰め、3周目でトップに立った。その後はぴたりと付いてくる相手に隙を見せず、最終盤の上りで突き放した。

ガッツボーズでゴールを切ると、そのまま倒れ込んだ。「きつかった。最初飛ばしすぎて失敗したと思ったけど、気持ちで走れた」と笑う。全国大会で優勝したのは初めて。「将来は五輪に出たい」と夢を語った。
(運動部・山田悠)
◆女子複合・荻野璃子(小千谷) 「がむしゃら」に攻め、県勢過去最高の2位
2022年から正式種目となった女子複合で、荻野璃子(小千谷)が県勢で過去最高の2位に入った。前日に3位だったジャンプ...