スキーの第74回全国高校大会(インターハイ)は最終日の2月11日、北海道釧路、名寄の両市で競技を行った。新潟県勢は、アルペンの男子回転で高橋陸都(関根学園)が優勝し、同種目で県勢として3年ぶりの頂点に立った。距離の男子リレー(10キロ×4)は十日町が2位だった。
男子回転はほかに、松尾颯(関根学園)が9位に入賞した。塩沢中出の片山大斗(北海道・小樽双葉)が2位だった。
男子リレーはほかに新井が9位に入賞。女子リレー(5キロ×3)は十日町が4位、十日町総合が7位で入賞した。
学校対抗は男子で十日町が2位。女子は十日町が5位、関根学園が6位だった。
◆男子回転 高橋陸都(関根学園)相性のいいコース「攻める気持ち」で頂点つかむ
男子回転の1回目。優勝候補たちがバランスを崩すなどしてタイムが伸び悩む中、高橋陸都(関根学園)は、力強い滑りでゴールし、ラップを奪った。2回目もしっかりまとめて逃げ切り、優勝。「攻める気持ちを忘れずに取り組んできた練習が、間違いではなかった」と、うれし涙があふれた。

雪質が硬く、変化に富んだコースが得意な高橋と、このコースの相性はいい。毎年のようにレースで訪れ、昨年12月の大会でも好成績を残していた。
この日も攻めの姿勢を基本に「要所要所の難しい部分は、しっかり通過することを心がけた。めりはりをつけた」と語る。全日本連盟の強化指定選手らと比べ「技術では劣っている」と率直に認めるが、「気持ちで負けなかった」と振り返った。
魚沼市出身で関根学園では寮生活を送り、スキー部の部長を務める。チームメートの森村日菜が、女子大回転を制するなど2種目でメダルを獲得したことも刺激になった。「自分も大回転で勝ちたかったけれど4位だった。ここで勝つことができて良かった」と誇らしげに語った。
(運動部・河野雄也、写真も)
◆男子回転 塩沢中出身・片山大斗「すごく悔しい」準優勝
男子回転で2位に入った塩沢中出身の片山大斗(北海道・小樽双葉)は「優勝を狙っていた。すごく悔しい」と声を落とした。

全国中学大会(全中)の大回転で...