運営側の人員不足などからサマージャンプ台で開催されたスキーの県選手権=2024年10月、妙高市
運営側の人員不足などからサマージャンプ台で開催されたスキーの県選手権=2024年10月、妙高市

 「スキー王国」といわれる新潟県で、スキーの競技人口が減少し続けている。選手の減少は新潟県の競技力低下や、将来的には大会運営の担い手不足にもつながる。増加策は急務で、関係者は小学生を対象に体験会を開くなど、裾野を広げるために対策を練り、試行錯誤している。スキー王国の現状を探った。(2回続きの1)

 山々が赤や黄に色づく頃、妙高市の妙高高原赤倉シャンツェで中高生らが緑の人工芝の上でスキージャンプを飛んだ。国民スポーツ大会の予選を兼ねた2024年度の県選手権は、例年の1月ではなく、24年10月末にジャンプ競技と複合競技の前半飛躍をサマージャンプ台で実施した。

 県スキー連盟によると、雪のジャンプ台は連...

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