
競技人口を増やそうと、手作りのジャンプ台で開かれたスキージャンプ競技の体験会=南魚沼市
「スキー王国」といわれる新潟県で、スキーの競技人口が減少し続けている。選手の減少は新潟県の競技力低下や、将来的には大会運営の担い手不足にもつながる。増加策は急務で、関係者は小学生を対象に体験会を開くなど、裾野を広げるために対策を練り、試行錯誤している。スキー王国の現状を探った。(2回続きの2)
スキーの競技人口を増やすため、県スキー連盟などはこれまでも体験会を開くなど対策を講じてきた。さらに取り組みを加速させようと、県も県連盟と協力して2024年度に新たな事業を始めた。
運動能力測定でアルペン、ジャンプなど適性のあるスキー競技を判定した後、実際にその競技を体験してもらうもので、県内の小学4〜6年生を対象に開催した。
能力測定会は2月22日、新潟市江南区の横越体育センターで行われた。6種類の運動テストからジャンプ力やバランス力などを測定。後日、アルペンとジャンプの体験会がスキー場で開かれ、測定会参加者を含む計約120人が実際に滑った。
ジャンプの体験会では、長さ2〜5メートルの手作りのジャンプ台を三つ用意。子どもたちはアドバイスを受けながら...
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