新潟県上越市の2024年度のふるさと納税寄付額が目標額の5億円を突破し6億円に迫っている。23年度の総額である約2億円から3倍増の勢いだ。24年12月時点で米が返礼品の3億円近くを占め、寄付額全体を押し上げた。米の品薄により消費者が米を買いに走った「令和の米騒動」や物価高を受け、ふるさと納税で米を入手する動きが拡大したことが影響したとみられる。

 上越市は前市政が返礼品競争に消極的で品数も限られていたこともあり、総務省のまとめでは、21年度の寄付額は2623万円だった。

 しかし、21年秋に就任した中川幹太市長は、返礼品の充実を図るなど増額に注力。取り組みが本格化した22年度には1億674万円と大幅に増えた。23年度は目標額である2億8千万円には届かなかったものの、倍増して2億197万円となった。県内30市町村の中では23位だった。

 市は24年度の目標額を5億円に設定。...

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