新潟県の柏崎市教育委員会が進める学校再編に関する説明会が、松浜、南、西山の各中学校で開かれた。3校は、2030年度にそれぞれ別の中学校と統合予定だったが、市教委が再編方針を改定し、統合時期が30年度以降に先延ばしになったことを受けた。各校の説明会場では「先に統合を予定している学校では生徒からどんな声が出ているか」「統合先は変えられないのか」など、保護者らからさまざまな意見が上がった。

 3校での説明会は2月下旬に開かれた。市教委の担当者は、学区再編のこれまでの経過や、将来的な児童・生徒数の予測などについて話し、再編の必要性に理解を求めた。

 市教委は従来、中学校の適正規模を「1学年平均3学級とする9学級以上」とすることを原則に再編を進め、説明会のあった3校は30年度の統合予定を示していた。

 しかし、市教委は、再編案の是非を議論する審議会や保護者らの意見、児童・生徒数の推移を反映させ、学校再編の方針案を24年9月に改定。中学校については「生徒数が40人未満で推移することが複数年にわたって見込まれる最初の年度に統合できるよう、遅くともその3年前に検討を開始」としたため、3校の統合時期は30年度以降に先送りされた。

◆松浜中学校区「近隣同士の統合の方が…」

 2月25日に松浜中学校(松波3)で開かれた説明会には、...

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