J1アルビレックス新潟は第9節最終日の6日、東京・国立競技場で神戸と対戦し、1-0で勝利した。リーグ戦今季初勝利を挙げ、開幕からのリーグ戦未勝利を8で止めた。勝ち点を7に伸ばし、通算成績は1勝4分け4敗。順位は最下位の20位のまま。昨年9月から続くリーグ戦の未勝利記録も17で止まった。
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新潟は前半に先制し、無失点で神戸を下した。
序盤は、神戸のロングボール主体の攻撃に防戦が続いた。だが前半12分、中盤でボールを奪い、ショートカウンターからMF長谷川元希がミドルシュートを放ち、先制ゴールを決めた。
後半16分、独走したFW小見洋太がシュートを打ったが、惜しくもサイドネット。最終盤にも交代したばかりのMF笠井佳祐のクロスにFW矢村健が合わせたが、GKにはじかれた。守っては神戸のゴール前へのボールを全員で体を張って防いだ。
新潟の次戦はYBCルヴァン・カップ1次ラウンド2回戦で、9日午後7時から、敵地でJ3松本と対戦する。リーグ戦の次節は13日午後2時から、デンカビッグスワンで横浜FCと対戦する。
◆長谷川元希、得点力と「言葉」で導いた今季初勝利
今季のエースと呼ぶにふさわしい活躍だ。MF長谷川元希がチームトップの4得点目。勝利に導く先制点となった。
前半12分、長谷川は中盤でMF星雄次が奪ったボールを拾い、ゴールへ突き進んだ。数的不利の状況だったが、相手をかわし、ゴール右に放り込んだ。「自分が思い描いたことが全部うまくいきすぎて、それが入った」
守備でも相手にプレスをかけ続け、チームに尽くした。「走っているなって自分で思う時は調子がいい」。終盤になっても運動量が落ちなかった。
なかなか今季の初勝利をつかめず、第7節でG大阪に3-3で引き分けた後、自身のインスタグラムに投稿した。「正味こっからでしょ新潟」。巻き返しを誓う言葉は、サポーターを奮い立たせた。
自身のゴールでその言葉を現実にした長谷川。「ここから行けたらいい」。心地よい疲れを感じていた。
◆苦い経験糧に、逆襲への一歩踏み出す
後半追加タイム、樹森大介監督は、MF笠井佳祐を前線に投入した。そして伝えた。「どんどん前からプレスをかけろ」。
守りを...